乳腺症

乳腺症について

乳腺症とは、症状としては乳房のしこりや痛み、乳頭からの分泌物など色々な症状を呈する、悪性ではない(がんではない)と判断される良性の疾患群の総称です。

乳腺症のほとんどが乳癌とは無関係で、乳腺症は病気ではないとすることが一般的です。

乳腺症の主な原因

女性ホルモンのバランスがくずれて、一部の女性ホルモンが相対的に多くなっていることが原因とされています。

乳腺症の主な症状

症状は色々あって、軽いものだと乳房が張るように感じることがあります。

また、しこりを触れたり、はっきりしたしこりではなくてもゴリゴリとした硬いものを触れたり、痛みを感じることもあります。痛みはひどい時には歩いてもひびくような痛みだったり、衣服があたっても痛みを感じることもあります。痛かったり痛くなかったりを繰り返すことが多く、これは生理の周期とも関係していて、生理前に痛くなることが多いです。

また、乳首から分泌物がでることもあります。分泌物の見た目も様々で血が混じっていたり、透明だったり、ミルクのようだったりすることがあります。

乳腺症の主な症状

乳腺症の場合に起こる痛みやしこりの特徴

痛みは乳腺症の一番多い症状と言えますが、ひどい時には歩いてもひびくような痛みのことがあります。

ただし、乳腺症の痛みの特徴は、痛みがずっと続くとは限らないということです。気が付いたら痛みがよくなっていたり、また痛くなったりを繰り返すことが特徴です。

しこりも、ここにしこりがあると思っていたらなくなっていたり、また別の場所にしこりがあるように感じたりということが特徴です。

乳腺症は、乳がんになるの?

乳腺症のほとんどが乳癌とは無関係ですが、程度が強くなると、乳癌との区別が難しいことがあります。

乳がんと区別をつけるための検査

マンモグラフィーや超音波検査を受けていただきます。

乳癌との区別が難しい場合には、組織の検査(針で組織の一部をとって顕微鏡の検査にまわします)を受けていただくこともあります。

どのような場合でも、乳癌ではないことを確認することはとても大事なことですので、是非、検査を受けに来てください。

乳腺症の治療

乳腺症は病気ではないとする考え方が一般的ですし、痛みも、痛かったり痛くなかったりを繰り返すことが多いので、基本的には経過観察をします。

カフェインや脂肪、ニコチンは乳房痛の原因と考えられていますので、カフェインや脂肪の摂り過ぎに注意する、禁煙をするなどで症状が楽になることが期待できます。

あまりにも痛みがひどい場合の治し方・対処法

あまりにも痛みがひどい場合には、痛み止めを使うこともあります。

    乳腺症に関するQ&A

    生理周期と関係なく痛いですが、大丈夫ですか?

    原因はよくわかりませんが、生理周期と関係なく痛みが続くこともあります。ですが、何か月も続くことは滅多にありません。

    生理がなくなったのに痛いですが、大丈夫ですか?

    これも原因はよくわかりませんが、50代、60代でも痛みがあったり、張りを感じることがありますので、大丈夫なことが多いですが、マンモグラフィーや超音波検査で乳癌でないかを確認しておく必要があります。

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